ライアーで弾く六弾の調べ

2026年10月17日

このことは、当日まで伏せておいた方がいいのではないかと思ったりもしたのですが、ここで書いてもいいのではないかと、書くことにしました。
今回の日本ツアーの中で、講演以外にライアーを演奏する機会が何度かあります。今回は今までにない、お琴の曲、箏曲から、江戸時代に生きた八橋検校の作品である六段の調べの初段を弾くことにしました。
演奏が難しいかと聞かれれば、技術的な問題はほとんどないですと申し上げますが、雰囲気を作り出すこととテンポを自分で納得ゆくものにしないと音楽にならないところに、他の作品を弾く時とは違った難しさがあります。
昔ギターを弾いていた時にも試みた事があったのですが、自分的には納得できない部分が多く、ギターでは深掘りせずに終わってしまいました。ギターとお琴の相性は決して良くないものでした。ただその時のギターために編曲された楽譜は参考にする事ができました。
もちろんお琴の通りに弾くことはできません。特にお琴独特の、弦を指でしっかりと押し込んで半音ほど音を上げるテクニックがありますが、それはライアーでは作り出せないものです。ヴァイオリン属の楽器が作るポルタメントとも違います。
そうした細かい点を気にせず、お琴の雰囲気とライアーの持つ響きとを融合させられたらと思っています。お琴に近づけるためにライアーの演奏技術にもひと工夫が必要でした。そこからかえって新しい音作りのヒントをもらった様な気がします。
今の段階で、とりあえずは満足しています。
実際にどのタイミングで弾いたら良いのかを今思案中です。
皆様に楽しんでいただけるように工夫したいと思います。

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