日本で出会い

2026年3月15日

日本での温かい出会いからドイツに戻って四日が経ちました。そろそろ時差ボケが解消されるのかと思われがちですが、最初の三日よりも四日目からが一番堪えるので、これから三日間で正常に戻っていってくれると願っています。日本とドイツの間の時間差は年毎に体に応えるのを感じています。

日本語を、講演という形で思いっきり使えるというありがたい仕事が与えられたのが千九百九十年のことですから、今年で三十七年になります。その間コロナによって三年中断したとは言え、皆様に向かって話をするということで、私の日本語も衰えずに今日まで来ました。むしろ最近十年はドイツ語で公の場に出ることがなくなってしまい、成人してから習得したためドイツ語の方が段々と退化している様です。

ドイツでの生活を通してたくさんのことを学びました。私の成長の多くはドイツでの生活を通してではないかと思っていますが、日本に招聘されることで、日本の皆さんとの触れ合いの中で磨かれたものはかけがえのない宝で、私の内面の軸を強めてくれたものだと確信していますから、私と言う人間はドイツと日本によって育てられたと言えると思っています。

今の世界情勢を鑑みると、いつどの様なことが起こるのか予測がつかないわけで、今回の滞在中も今回が最後になるかもしれないなどという思いが脳裏を掠めたこともありました。しかしそんな中で皆さんから、「また会えますよね」とお言葉をいただくと、世界情勢を吹き飛ばような力をいただき、「また日本に行こう」と言う気持ちになります。多くの方にその様に言っていただけるなんて本当にありがたいことです。

講演というのか、お話の会の他に、拙いライアーの演奏を聴いていただけたことは格別に嬉しいことです。私自身の中で、ライアーの演奏というのは未だ確立されたものではないため、これからもずっと模索してゆくわけですが、とりあえず今の自分の姿を聞いて頂けたことが何より嬉しい体験でした。次にはまた違う演奏が聞いていただけるのでないかと思っています。ただ進化ではなく変化と言うことで受け止めていただけたら嬉しいです。もちろん、私の障がいを持ったお子さんたちとの生活を通して感じ得たライアー演奏が中核にあることだけは自分でも納得していることなので、それだけは今後も変わりなく続けてゆくつもりです。

多くの方々に支えられたことで実現した今回の日本滞在でした。支えてくださった皆様に心から感謝致しております。有り難うございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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