音と水
50年前日本からドイツに行く時、当時は日中間に国交が無く、ドイツに飛ぶ日本の飛行機会社は中国を経由することができませんでした。どうしてみ中国の上を飛んでみたかったのでパキスタン航空で南回りでドイツまで飛びました。北京、カラチ、カイロを経由してフランクフルトでした。33時間の長旅でした。若かったからできたので、今では考えただけで身体がおかしくなってしまいます。
今日報告したいのは、カラチでの数時間の乗り継ぎの時の体験談です。
6月3日に羽田を発っています。日本は梅雨前でしたが、カラチは一年中高温高湿だと聞いていました。日本からギターを持っていったので、次の飛行機までの待ち時間に飛行場の片隅で一人でこっそりとギターを弾きました。その時に自分のギターからでた音は今までの音とは違っていたのです。ギターの音がまるでインドの楽器チターのように聞こえたのです。湿気で音が潰れてしまったと思ったほどです。どの様に弾いても今までの音は切れないのです。噂に高い巨大なゴキブリにもびっくりしましたが、それ以上に自分のギターの音が違いすぎたことのほうが驚きでした。
それからカイロを経てフランクフルトに到着して、目的地のシュベービッシュハルのホテルの部屋でギターケースを開けてこわごわ弾いた時に弾いたのですが、今度は別の驚きでした。透明感のある音は私が日本で知っていた音とは違っていました。
この50年の間にグローバル化が進み公共施設の環境は世界中で均一化したのでしょう、世界を駆け巡る音楽家からそうした話は聞くことはありません。
私がカラチの飛行場とシュベービッシュハルのホテルでの体験の原因は湿気にあったと思っています。気温ではなく湿気です。空気中の水の量です。
水の中は音は伝わらないと聞きますが、胎児は母体の中で羊水を通して家族の声を聞いているという報告を読んだ覚えがあります。ということは水は音を伝えていることになり、空気中の水の量によって音に影響が出るのは考えられる訳です。
内耳の渦巻きかんの中は海水に近い水で満たされていますが音を脳神経に伝えています。しかもそこで音に含まれている雑音が浄化されているよなのです。
音源のこともいろいろ知りたいですが、音を伝えているものについてももっと知りたいと思っています。






