年の瀬に思う
今年も一週間を残すだけになりました。皆様いかがお過ごしですか。
一年を振り返ると独り言をこのブログで呟やきながら過ごさせていただけたことに感謝の気持ちが湧いてきます。いただくコメントにはいつも励まされて、また書こうと言う勇気をいただいておりました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
この時期は、今年も色々あったと、一年の重みを感じるだけでなく、一年という時間の流れは振り返ると一つの単位のように思えてきます。一年を一つのリズムとして捉えると、一年と言うリズムが直に来る新しい一年のリズムを刻む準備をしてるかのようです。一週間を過ごした後の週末や、一日の終わる深夜の時にも色々と思いを馳せるものですが、やはり一年の終わりの時とは重みが違います。昔は月末に給料をもらうという習慣がありました。その頃には月末も色々と緊張があったものですが、やはり一年という単位は巨大で、最後の日が大晦日と言われる所以があるようです。
このような周期となったリズムがあることで生きてゆく上で単調になることが避けられているようです。四季があり、四季折々の風物詩があることもリズム感覚と共に喜びです。四季の移ろいは心から目を楽しませてくれます。そして心のリズムとしても見えない力を発揮してるのです。
このリズムという感覚は、旅行の時代とも言われている現代ではどのように変わったのでしょうか。旅行の時代には他の土地を訪れ新しいものに触れるというのが大きな意味を持っているようです。一年で旅行をした人は世界で述べで十億くらいになると何かで読んだことがあります。膨大な数です。新しい土地の見たことのないような景色に出会うことを楽しみにしている人もいます、何度も同じ所にゆく人もいます。いずれにしろ旅行というのは日常から解放してくれるという大切な役をになっているようなのです。
日常の空間をドイツでは空間を仕切る壁に例えています。そして旅行に出ることを「四つに取り囲まれた空間から抜け出しす」という言い方をします。日常を四面楚歌に例えているのかも知れません。新しい景色に出会ったりすると景色の美しさに一時日常を忘れ気分が軽くなります。空間を変えるには旅行をすればいいのですが、私たちは時間というものにも縛り付けられて生きています。時間のことは普段は気がつかないですが、「時間に追われている生活」は私たちのストレスの大きな要因となっているものです。時間は規則正しくばかり流れてはくれませんから、その混乱した時間から解放してあげないと、私たちの心は疲弊してしまいます。時間の流れを変えるというのは、場所を変える、空間を変えるほど簡単ではないです。
時間と空間とは同じ平面では語れないものです。さらに心の中では時間のほうが深く根っこを張っているようで、ここに届かせようとしてもなかなか見つからないものです。空間は旅行で少しは解放されますが、時間は場所を変えただけでは変わらないものです。
私たちが時間に支えられていることは意外と忘れがちです。時間なんてあって当然のものですから、空気と同じように気がつかないのが当たり前なのです。しかし一度時間に気づいてみると、時間のありがたみが感じられます。死を宣告されたりした時には、残りの時間が愛おしく思われてくるに違いありません。
色々な時間の流れをめぐるリズムは知らないだけで私たちを鼓舞してくれているのです。時間に励まされているなんて思うことはないですが、時間度はそうものなのです。今年もあと何日かの命です。残された時間をきっと愛おしく思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
来年が良い年になるように皆さんと一緒に祈りたいと思います。
良いお年を!!






