能力ではないのです。

2015年10月15日

グリム童話を読んでいて登場人物を説明している所で目につくのは、ドイツ語だと gut です。英語だと good です。日本語だと、善良な、誠実なという訳から始まって、心清らかな、素直な、汚れのない、と gut のイメージはどんどん広がっていってしまいますが、それらを総合して一つにまとめてみてください。

キリスト教の天国の入り口では、お前は gut か、と問われます。天国には持参金は必要なく、また何ができるかも問われないのです。人生で何をしてきたかも問われません。王様も乞食も同等の扱いです。問われるのは、それを gut に、つまり誠実にやってきたかだけです。

地上と天国の違いが一番はっきりする所です。地上ではお金を持っている人が大きな顔をしています。地位もあります。でもそれらは死んで天国の前に立ったとき何の役にも立たないのです。

「汝はよい人間であったか」と聞かれてすぐに

「はい」と言えたられたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

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