会話の神秘 その2

2011年2月16日

友人のダンサーは人と話をしていて、何をしゃべっているのかを聞いていないことが多そうです。
何をなんて大したことじゃないですよ、と簡単に言い切ります。
その人が喋っている時のオーラというのか、全体の方がその人を感じるには大事です、ということでした。

 

これは同感出来ます。
勿論これでは会話にはならないので、知っている人は、私と話をする時に、よく、仲さん聞いていますか、と確認されてから話し始めます。
ところが他の人たちの会話を傍から聞いていると、会話なのに全然話しがお互いに通じていないということがあるのです。しかもけっこう多いのです。
会話をしているようで、実は人の話なんか聞いていないのだ、とクスクスと笑ってしまいます。

 

会話が成立するってどうしうことなのでしようか。
言葉に頼らないことではないでしょうか。
言葉というのは便利なようですが、過信は禁物です。
言葉に依存し過ぎると、意味だけの世界になってしまい、意味というのは幾様にも撮れるものですから、話した人と聞いた人が一つの言葉を同じ意味で理解しているとは限らないからです。

 

どのように言葉がその人から発せられたのか、そこがしっかりとつかめると、言葉の意味以上の深い所でお互いの会話が成立するのだと思います。

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