私のライアー

2019年11月14日

今年の秋は久しぶりにライアーを弾き手応えを感じました。

自分でも弾かないで弾くことに近づいて来たかなと感じています。

以前は私の演奏している時の指遣いを見て「ただ弦を触っているだけ」と感じられたようです。ところが今年はその指遣いから生まれた音楽を「ただ無心に水が流れているみたいですね」と聞いて頂けました。

初めてライアーのCDをリリースしたときタイトルは「光の波紋」でしたが、イメージしたのは水面に広がる波紋でした。と言うことは当時既に水の流れ、水の動きを意識していたわけで、現在はその延長にあるに過ぎないことになります。

今年の反応はいつも以上に私を励ましてくれました。「仲さんの音を聞いていると私が溶けて無くなってしまったようでした」といった感想が多かったからです。

それこそが私が願っているライアーの音なのです。私はその音が出したくて今日までライアーを弾いてきたのです。その音になんとか近づいていることが確認できて幸せでした。

十月から十一月にかけて今年も各地を周りました。

私の会を催してくださった皆様に心から感謝いたします。有難うございました。

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