心 ユーモアの実践

2013年9月7日

合気道の創始者植芝盛平、またその弟子塩田剛三、両氏の映像をyouyubeで見ていて、今までもやもやしていたものが晴れて行く様な気分になりました。素晴らしいの一言です。

塩田氏が合気道の一番難しい技はという質問に、「自分を殺しに来た人間と友達になること」と言い残しています。

殺気とすらも和合することができたら、それは精神的に高いところに達した人と言えます。合気道は武道であると同時に精神科学でもあると思いました。

 

ユーモアの本質にはこの和合があります。

ユーモアと言う言葉は、水と大いに関係していて、水のことを理解するとユーモアがよりりかいできると思います。

水の大きな特徴は和合です。水滴が水槽にたまった水の所に落ちると、水滴は水槽の水と一つに溶けてしまいます。水滴を作っていた表面張力は何処へ行ってしまったのでしょう。

余談になりますが、水というのは物理的現象であるのに、物理学は「水には手を出すな」の合言葉のもとに長いこと無視してきました。心理学が「意志には手を出すな」と言うのよ似ています。

 

水の和合の力こそがユーモアそのものですから、ユーモアのある人はすぐに人とお友達になれるのです。

ところが政治の世界では友好、親善と言う言葉を頻繁に使いますが、何処までが本気か解りません。これは単なるパフォーマンスに過ぎないか、表面的な駆け引きのこともあります。

本当の友達に対してはこの様な駆け引きはしないものです。駆け引きで付き合っている人は仕事仲間ではあっても友たちではないでしょう。

今はネットの世界で「友達になりましょう」と言う動きが盛んですが、友達と言う響きがとても好感が持てるので随分の人が参加している様ですが、これを厳密に友達と呼んでいいものかどうか、私には疑問です。

 

さて水のことに話しを戻すと、水は三つの状態で存在していて、一つは液体としても水、二つ目は凍った状態、三つ目は蒸気の様なというかガス状態を区別しなければなりません。どこまで行っても水素二つに酸素が一つなのですが、ユーモアと関係するのは液体の水のことで、ラテン語のユーモアはまさに液体と言う意味なのです。

固体となると随分違うものです。水が固体化するためには凍らなければなりません。マイナス四度以下の状態儀必要です。人間の心で言ったら冷え切った状態です。真面目と言うのが本当は褒められたものではないというのは、真面目は液体ではなく固体化した水だからです。

真面目な人ほどぶつかり合うのはそのためです。喧嘩なんて水が冷え切って個体になった様に、ユーモアが氷ついてしまった時に起こるのです。

ユーモア、液体の状態では、和合でお互いに溶けあってしまいますから喧嘩にならないのです。

                                                           続く

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