ネットの恩恵

2019年1月8日

私の世代はマスメディアを信じている最後の最後の世代でしょう。

こんなにマスメディアが報道内容枯らして堕落した姿を呈していても、どこかに郷愁を持ち続けていました。しかし何も伝えない日本のマスメディアには最近嫌気がさし始めています。

 

先日ふとしたことで2014年にロシアのソチで行われた冬季オリンピックの時に、2011年に起きた東北大地震の被害者の霊を弔う特別式典のことが話題になりました。そこでびっくりしたのは、何人かいた日本人はそんなことが行われたなど知らなかったのです。寝耳に水とはこのことです。

日本でもソチオリンピックはかなりの時間をかけ報道されていたはずです。それなのに、主催者が日本で地震により命を落とした人たちの冥福を祈るために行った公式セレモニーを無視していたのです。真っ先に報道したくなるはずのものなのに、一切報道なしという珍事が起きていたのです。後で知ったのですが、その時間帯は実況放送が行われていたのですが、その時テレビでは実況を中断して韓国のフィギアスケートのヨナキムの特集を流していたそうです。日本の放送局(フジテレビが放送権を取ったそうです)というのは一人の韓国の選手の特集の方が、日本に対して行われた心のこもったセレモニーより大事だったようで、この礼儀を逸した態度に呆れていまい、腹正しく、怒りさえ覚えたのでした。

これは氷山の一角に過ぎず、日本のマスメディアが現在行なっている報道の基準がわからなくなることはいくらでもあります。

アメリカのペンス副大統領が昨年10月04日に行った50分に渡る長い演説の内容もほとんど知らせないでいます。中国に対しての猛烈な批判内容であるため中国側のマスメディアが国民に伏せていることは理解できますが、日本も同様に伏せる必要があるのかと首を傾げてしまいます。この演説の内容は今の緊迫した米中間の情勢の中で知っておくべきもので、こんな大事なことを無視していられるとはいかがなものなのかと、報道人の報道に対する姿勢を疑ってしまうのです。

世界的に免疫学で大きな業績を残された故安保徹新潟大学名誉教授が亡くなられたことも報道はなかったようで、私は去年友人と話をしていて偶然に知ったのですがその時は、亡くなられたのは2016年でしたからすでに2年が経過していたので、背筋が寒くなりました。免疫のことは将来的に多くの人に知ってもらいたいものだと思っていましたから、このマスメディアの故安保徹の存在を無視したような態度が悔しくてなりませんでした。

 

報道の世界は何かが大きく偏っていると感じています。今日の世界情勢を公平に見るなどということは不可能です。たとえネットが発達したとしても、そこから得られる情報からも公平、公正なものが得られるとは信じていませんが、しかし今日の日本のメディアが行おうとしていることは、報道の良心が感じられないもので、報道という道具の悪用ではないのかとすら感じるのです。

今後もマスメディアが良くなることはないでしょう。だからと言ってなくなることもないとは思うのですが、このままの状態が続くようでは、マスメディアが社会に貢献することはますます少なくなってゆくようです。

そうした中でネットがあることでいささかでも世界情勢の生の部分に触れられることは、ありがたいものです。

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