水曜版 1 病は気から

2014年3月26日

病名は三万以上ある、それを聞いた時気が遠くなって眩暈がしたものです。気を取り戻して、改めて三万という数字の実態を考えた時、そんなにあってどうするのか、と腹を立てていました。

現代社会、病気に関してはお大尽様です。

病名には不思議な力があって、子どもが理由もなく学校を休んだり、学校で問題を起こしたりしている間は先生や学校側から嫌味な言い方がされるものですが、その子どもに医者によって病名が付けられると、子どもは正式に問題があることが認められたことになって態度は一変します。そして「そうでしたか」と納得してくれるのです。病名の不思議は私自身も経験しています。私が、疲れます、やる気が起きませんとだけ言っていれば、怠けもので通ってしまいます。ななまけ者仲正雄ですが、病名を言うと同情されます。

 

病名が沢山あることと健康になることは無関係です。病気を沢山知れば健康になれるのなら私も医学でも勉強しようかと思いますが、現代医学を見ているとどうもそうではないようです。病名は増える、しかしその一方で病人は減るどころか増えているのはどういうことなのでしょうか。将来的にも病名は今以上の数になるでしょうし、病人の数も増えるのでしょう。医療が発達すると病人が増えるというのはキツネにつままれた様な話しです。

病名肥大症の今の社会は病気の渦の中をぐるぐる回っているだけです。そこから抜け出す気はないのです。その方が都合がいいという理由でもあるのかもしれません。きっとあるのでしょう。病気というのははっきりしていて、具体的ですが健康というのは曖昧なものです。今の社会はそこにつけ込まれているのかもしれません。病名を付ける、そして人々をそれによって不安にする。その不安を餌にしている輩がいるのかもしれません。そこを抜け出さないと健康は見えて来ません。健康というのは「病気でない」ということとは違います。健康は病気の渦とは全く別の宇宙から来るもので、今の病気に捕らわれた考え方を変えない見えてこないものでもあります。

 

病は気からといいますが、心の持ち様が人間の健康を左右することは古くから知られていました。そしてなんとこれは今新たに言い始めたことでもあります。心が病気も健康も作る、つまり心に分かれ目があるのです。

病名を付けることに翻弄している医療というのは、今世界的に社会問題になっている鬱の増加と関係している様に思えるのです。公認されたマイナス思考です。

そこを抜け出すのは心のあり方です。そんなことで何ができると言われるかもしれません。しかし先ずは心が明るい方を向かないと、体はすぐにマイナスの方に反応してしまい、ますますマイナスの深みにはまって、それが進むと病気を作ってしまいます。病気というのはそもそもないものかもしれません。マイナスな心のあり方が体に及ぼすものが進化した状態といっていいと思うのです。

手前味噌な事を言いますが、ライアーゼーレという会社の名前は、ゼーレを意味するドイツ語から取っています。心の糧になる様なものを皆さんに送りたいという願いからの命名です。

 

 

 

 

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