2026年8月28日
最近シナリオとか、脚本とか、台本が多く使われ、戯曲はあまり聞かなくなった言葉です。ところが戯曲というと文学の扱いになり、シナリオ、脚本、台本となると文学扱いがされない風潮は今でもあるように思われます。
先ず見てみたいのは、戯曲という言葉が翻訳語なのでもとの言葉が何かと言うことです。英語のplayの様です。そうかplayか、それは大変なことになったと思ったのは私だけではないと思います。というのはplayは演劇の専門語ではないからです。音楽では楽器を演奏することですし、スポーツでは種目を問わず全般に使われていて、ファインプレーは誰もが知っているものです。小さな子どもが駄々をこねるのもplayです。プレイボーイは何をプレイしているのでしょう。
playを演劇そのものと訳す一方で、そのト書きとセリフを戯曲と別枠で言葉を編み出した明治時代の翻訳技術の優れたセンスには頭が下がります。
特に戯曲という言葉の創作能力です。演劇を音楽とみなしていたのに驚きます。古代ギリシャからの演劇の歴史を深く理解していた人いてくれたことに感謝です。私にとって素晴らしい舞台はいつも音楽体験だったからです。音楽を聞いたあとのようだったのです。
シナリオや脚本やシナリオを戯曲から別けようとしている向きもあるようですが、私にとって大事なのは、それらが音楽と呼べるほどの深みを持っているかどうかだけです。
私の演劇の音楽体験は安部公房の友達という舞台演劇でした。初めて演劇が音楽だと知った瞬間でした。
2026年8月28日
日本でフェーン現象を体験したことはありませんが、中学生の時に、日本の最高気温は昭和8年教えられ、山形県で記録された40.8度だと教えられ、その時にフェーン現象が原因だということも習いました。
当時の日本は真夏でも30度を超える日は何日もなく、そんな中で40度を超えたのですから、とんでもない出来事だったのです。当時の言い伝えよると蝉が木から落ちてバタバタ道の上で死んでいたそうです。
このフェーン現象はとても奇妙な現象で、いまだに正確なことがわかっていないのです。
昨日から今日にかけて、今私が滞在しているスイスでフェーン現象にしました。昨日まで25度以下だったのが一気に35度まで上がったのです。しかも気持が悪くなるような生温かな風がオーストリアから吹いて来て、近くの湖はいつもとは違う波が立っていました。空気は昨日までは澄んでいたのに靄がかかったような、霧に包まれたかのような不思議な天気です。何人もの人が頭痛を訴えていました。
オーストリアのインスブルックはフェーン現象のメッカでフェーン現象の日は市内の病院では手術が中止されると聞きました。
フェーン現象については分からないことだらけなのですが、冷たくなりかけた空気に温かい空気が突然流れ込んで起こる現象だと言われています。実際に体験してみて、自然の作り出す問題児のような印象を待ちました。病院で手術が中止される理由が納得できました。空気のなかに化け物が宿っているようです。
2026年8月27日
50年前日本からドイツに行く時、当時は日中間に国交が無く、ドイツに飛ぶ日本の飛行機会社は中国を経由することができませんでした。どうしてみ中国の上を飛んでみたかったのでパキスタン航空で南回りでドイツまで飛びました。北京、カラチ、カイロを経由してフランクフルトでした。33時間の長旅でした。若かったからできたので、今では考えただけで身体がおかしくなってしまいます。
今日報告したいのは、カラチでの数時間の乗り継ぎの時の体験談です。
6月3日に羽田を発っています。日本は梅雨前でしたが、カラチは一年中高温高湿だと聞いていました。日本からギターを持っていったので、次の飛行機までの待ち時間に飛行場の片隅で一人でこっそりとギターを弾きました。その時に自分のギターからでた音は今までの音とは違っていたのです。ギターの音がまるでインドの楽器チターのように聞こえたのです。湿気で音が潰れてしまったと思ったほどです。どの様に弾いても今までの音は切れないのです。噂に高い巨大なゴキブリにもびっくりしましたが、それ以上に自分のギターの音が違いすぎたことのほうが驚きでした。
それからカイロを経てフランクフルトに到着して、目的地のシュベービッシュハルのホテルの部屋でギターケースを開けてこわごわ弾いた時に弾いたのですが、今度は別の驚きでした。透明感のある音は私が日本で知っていた音とは違っていました。
この50年の間にグローバル化が進み公共施設の環境は世界中で均一化したのでしょう、世界を駆け巡る音楽家からそうした話は聞くことはありません。
私がカラチの飛行場とシュベービッシュハルのホテルでの体験の原因は湿気にあったと思っています。気温ではなく湿気です。空気中の水の量です。
水の中は音は伝わらないと聞きますが、胎児は母体の中で羊水を通して家族の声を聞いているという報告を読んだ覚えがあります。ということは水は音を伝えていることになり、空気中の水の量によって音に影響が出るのは考えられる訳です。
内耳の渦巻きかんの中は海水に近い水で満たされていますが音を脳神経に伝えています。しかもそこで音に含まれている雑音が浄化されているよなのです。
音源のこともいろいろ知りたいですが、音を伝えているものについてももっと知りたいと思っています。